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変に気持ちが沈んだが、朝食の間に、渉さんに会って欲しいこと、今日渉さんがここに来ることを雅也君に伝えた。
「挨拶って…」
雅也君は呟いた後、「わざわざそんなことしてもらわなくてもいいんだけどな」と頭を掻いた。
最初は気が乗らなそうな彼だったが
「まあいいか、俺からも挨拶くらいはしときたいしな」と気を取り直してくれたようだった。
朝食が終わると、先に言っていたように雅也君はもう一度少し眠りたいと言った。
「なあ、望愛も掃除やら洗濯やらいろいろしたいだろ? 布団持っていくし、望愛の部屋で寝てていいか?」
「…あ、うん。そうだね、ここじゃ落ち着かないよね」
私はリビングに敷いてある布団を見ながら、雅也君の案を了承し、雅也君が寝ている間に私は家事を済ませることにした。
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