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それから雅也君に遅い朝食を出すと、彼はそれを食べながら、今日は一緒に実家の方へ戻り、二家族みんなでご飯でも食べようと提案してきた。 私は即答できなかった。 「いいだろ? どうせあの彼はいないんだし、今からだってきっと丸一日掛かる。望愛がここで待ってたってできることなんてないんだから」 …そう。たしかに私にできることはない。 「…わかってる。だけど、私は渉さんの秘書でもあるのよ? 何かあれば、連絡を取ったりすることは出来るし…それに…ここで渉さんを待っていたいの」 出て行く前、私に話があるって言っていた渉さん… あの時… なんだか不安気な顔をしてた… トラブルの電話があった時、その顔がかえって引き締まったくらい…。 いつも私の前では見せない表情…。 雅也君との話で…ううん、私がそうさせてしまっているような気がした。
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