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少女の指先
氷点下の指先が
歴史にケロイド残す
慟哭で裂けた喉に
噛み付いた歯並びの悪い
少女にも守りたいもの
あったんだよね
荊の檻など幻想で
自由を恐れ逃げる
彷徨うままに
目隠しで伸ばす
細い腕が脚が
目指していたのは
行き着く場所
なんかじゃなくて
飛び降りたかったよずっといつも
昇る紫煙いつか
そこに行けば私は
何者かになれますか
こんな有り様で
嘲りに瞼伏せても
期待は死なないなんて
未来を何度殺しても苦しいほど焦がれてる
氷点下の、指先が、、、
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