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アリと愛ス
ありきたりな涙に
価値がないなんて思わないで
今日も彼の意志は
集積回路に詰まってる
織り目正しく結ばれた
蜘蛛の糸だったなら
上手くほどけたかもね
頑なだから
愛せない人なんだ
任務のようにしないで
拙い吐息でいい
掻き分けた海原の隅っこで
膝をついている
灯台の星は死んで
スポットライトは事故った
今はもう誰もいないから
スイッチから飛び出してよ
ここは舞台の上じゃないの
這いずり回ってお腹が焦げてしまいそう
だって炎天下でしょう
いつかの誰かの舌触りみたいなアスファルト舐めた
とろけたアイスのひとしずく
しぬまでのわたしの栄養
3、2、1、で瞳を閉じたら
黄色い子守歌揺れているあの場所へ
死神はいざなうのが仕事だからねって
優しく頷いてくれる
知りたかったの
どうしてこんな風になってしまったの?
喉で砕いてしまったの
だってうるさいから
追い払われてしまうのは嫌で
まだ生きていたいな
容易く死ぬのなんか
有名になれないよ
そう言った癖に
あ、夏がはじまったって感じ
ね。
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