遙か

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遙か

 記憶の底で  彷徨う正義  欠けた天秤は  何も選べず  少年が声を  押し殺し  唇が作るは  憧れの”普通”  黒い虹を描いたの  美しいと感じてた  その感性は  母を泣かせる  僕を信じてくれないの?  もう一度だけ  海へ行きたかった  ここからもどうか  宝物のような  心が消えずに  産まれますように  B病棟406より 270dc384-e82a-44a3-a7e3-73d42bb12fd7  
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