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生まれたい
深い湖色した
口紅をくれた
本当は私
愛などよく
知りもせず
熟れた胸を
持て余し
暴れ狂う嵐の
爪先で見てた
砂を噛む夜にひれ伏す
まるで
天国を作ったひとよあなた
尊いのは血じゃないさ
分厚い歴女の地層に埋まる
哀しみの数の単位を
探ったやつが適当に決めたなんて言う
隷属の明日が
どこまでも続くなら
もう一枚剥いで
脳裏に突き刺す
有能なフォークを
煌めく電極で
仕立て上げ
世界線跨いで
絶望を知らない制服の
語り合う未来へ
どうかどうかお願い行こうよ私と一緒にどうか
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