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く る し い
こんな傷を持つのは
世界で僕たった一人なの?
目には見えない
だからみんなは知らない
優しくされて
申し訳なく思うのは
自分にそんな
価値なんかないから
愛されるって
どんな感じ?
信じられたら
僕も味わえたかな
胸を開けば砂嵐
背骨に埋まる十字架
虹色の翼を貫いて
ダメにしたのは誰
何処かに僕と同じ痛みを抱えて生きる人がいるならすごくすごく会いたいんだ
特別なのよって
先生が言うけど
そんなの欲しくなかった
永遠の孤独は
いつか僕を飲み込んで常闇の楽園へ連れ去ってしまう
麻痺した寂しい気持ちが
血だまりを生むたびに
涙の分の水分が
消えてっちゃうね
下手くそなさよならより、あの子の真似して練習した笑顔を覚えていて
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