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灰になり行く
お腹に抱えた
鈴蘭の揺りかご
あの日の私は
確かにどろりと
雫のように
アナタを
めちゃくちゃに
ぶっ壊れた
バレリーナが
荒々しく舞い踊る
拍手は波音と
死の旋律を奏でた
いつになれば
この窮屈で
痛みの滲みた
重たい器に
ピシャリとヒビを
入れて下さいますか
ネジ曲がる道のりを薙ぎ倒し真っ直ぐに歩いた
掠れ声張り上げいつしか鼻歌にかわる頃
それは最後まで思い出の曲だった
![f9ede68a-be1c-4d4e-beec-12672dcddb67](https://img.estar.jp/public/user_upload/f9ede68a-be1c-4d4e-beec-12672dcddb67.jpg?width=800&format=jpg)
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