時よ

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時よ

淡白く膨らむ ひこうき雲の道を 私たちはゆくの 笑いながら 時代に散った 少年の命に ひと房の黒髪を 捧げる祈りと この世界へ たどり着いた日は 濡れた睫毛重たく 朝露を吸う羽虫より 軽かった恋や愛を 彷徨うつま先に 宿してスキップ きっと見つけて 届けます 窓の外は水族館 揺蕩う海月に似た 血管を沸騰させ 生きた理由を 悲しませたくない 波よその腕に抱く 全ての想いを どうか消さないで ここで手を振り ずっと覚えているよ 沈んだ船の魂が歌う夕暮れを待つように花は咲いていた 00fbec30-98d7-47bd-b780-4dc2757f3f05
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