空白の自由

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空白の自由

瞳に灯るひとひらの 真夜中にかかる小さな虹に 指先を浸して皿を洗う アラームをセットするような 日々をなくした私たちは とても自由だと思ってた 慌ただしい 騒がしい 煩わしい 何もかもが懐かしい 大切なものだけ 側にあるのは 戸惑う逃げ場がなくて 情熱を注ぐ姿が見たい いじらしくて美しい 真っ直ぐに向き合う世界が 輝いていた頃を想う 今、この空白を出て行く二人 瞳に灯るひとひらの せわしなさに 胸高鳴らせ 月に隠れた 明日に触れたい 瞳に灯るひとひらの 47e2521c-a217-47ff-bf45-cb70afe26c5d
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