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名前
指先で砂浜にかく
君の名前が清書だ
いつか二人で
波間へ忍び
儚く散らない
夢を作ろう
オオミズアオの羽音が次の朝を阻む
背中をさする口づけで
あらわになるステージ
張り裂けた思考の欠片を
私のヒントだと
ドレス翻し天への梯子に
手をかける
もうすぐ真っ赤に熟れるから待ってて
遠く汽笛が鳴いていた
出来損ないの方舟は
誰も救わず
破裂する
空白のloser
はるか彼方から雫の
最後に響く波紋が届く
君の名前
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