水色の病棟

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水色の病棟

 え?  え?  え?  思考が凍る  手足は捥げて  動けないのに  灰の降る  世界にいます  お母さん、お母さん、どこ  あ。  あ。  あ、あ。  行方知れず  貫くいわれもない  校舎が遠い  ネジを引っこ抜いた彼を怒鳴る  りんりんりん  古代の電話かよ  あー、もしもし  こ。  こ。  で。  会えるって、知っていた気がするから  私は来ました  勘だけを頼りに彷徨って  ただ恋しい気持ちだけを胸に  そうしたら  いつの間にか  こんなにも  ページは進んでいて  取り返しがつかないのです  いいの  それでもいい  なんとかしろだなんて  言ったりしません  水色の病棟  檸檬模様のエプロン  380円の便所サンダル  懐かしいひと
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