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緊急作戦会議
雪乃の指示で大広間に集められたのは11人。
上座の一段高いところに倭と千夜姫が座ると、後の者は車座になって腰を下ろした。
「どうした? 何事かあったのか?」
定範は眉根を寄せて雪乃に尋ねた。
「策を練るのに必要なのは正しい情報。まずは状況を確認したいと思います」
雪乃の声は鋭く、異論をはさむ余地を与えない。
「鬼の穢れは千夜姫様がその御身に引き受けるという事実を定範様はご存じだったんですか?」
「それは……」
言い淀む定範に、キヨが助け船を出す。
「それこそが結界守としてのお役目なれば……」
「キヨさんもご存じだったんですね。奈津さんも?」
雪乃に問い詰められて、奈津は伏し目がちに頷いた。
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