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奇跡って…運命って…
あれからいろいろ話、二人とも大学卒業したら公言しようとなった。だからそれまで付き合っていることは秘密。
私の初恋は怒涛のように始まり、とても恥ずかしいトラブルがきっかけで実を結んだ。
なんだかんだあったけど、結果オーライ。
夢じゃないかと思ったけれど、朝起きたら….…。
「えーーーーーー!!」
叫んでしまった。
目を瞑ったままだけど、朝の光で瞼の内側が明るい。
ということは!ということは!
うっすら開けたとき、部屋の景色が見えそうになり、慌てて目を閉じた。
まだ私は何も見ていない。何も見ていない。
言い聞かせて朝の用意をし、学校に向かう。
私はある朝起きたら突然、目が見えなくなって、ある朝起きたら突然、目が見えるようになっていた。
こんな不思議はあるのだろうか?
現にあったからあるのだ。
私はこう思う。
私が目が見えなくなったのは、竹田君と出逢うためであって、これは私たちが生まれてくる前からの運命だと。
だから、こうも思う。
目が見えるようになったとき、一番はじめに瞳に映るのは運命の相手、竹田君なのだと。
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