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商談中も隆の頭の中では 今頃洋美はあの男と・・・
頭の中に裸で抱き合う男女が浮かび
ベッドの上で 裸の洋美に 男が被さり
大きく広げた足の真ん中を
貫く男根が 頭の中をよぎっていた
翌日 仕事のスケジュールを確認し 午前中休みを取ると
前日ネットで調べていた 探偵事務所を訪ね
洋美の 休みの日の行動を調査してもらう様 頼み
１ヶ月後 訊ねると
「奥様は 浮気をされていますね・・」
調査資料には 洋美が腕を組み ラブホへ入って行く写真
出てきた写真 相手は 洋美の勤め先の
課長 岡 浩一と記載されていた
隆は その調査書類を持ち 真っ直ぐに洋美の勤め先に向かった
洋美は 百貨店の紳士服売り場と聞いていた
百貨店の入口で見ると 7階と記載され
エスカレーターで真っすぐ7階へ
エスカレーターを降りると 目の前に若者向けの
マネキンが迎え 案内板で 紳士服売り場へと向かう
紳士服売り場の入口に立った時 隆は大きな声で
「人の 女房を寝取った 岡は居るか？」
売り場の中で 何度も大きな声で叫んでいた
責任者だろうか 慌てて駆け寄って来て
お客様と窘めて来る 隆は責任者を見ながら
同じ事を 大きな声で叫び
保安員と店長だと 自己紹介した者に連れられ
事務所へ入った
店長に 調査票を見せ 岡を呼ぶようにと言うと
今日は休みだと 店長が申し訳なさそうに言って来た
此処へ 呼べないのなら 私は 店内で岡が来るまで
同じ事を叫ぶが良いか？ 店長を見ると
慌てて 電話を掛け 1時間後 私服姿の岡が事務所に現れた
「洋美と ラブホへ行ってたのか？」
隆の言葉に 怪訝な顔で入って来た岡の顔が青ざめ
今夜 奥さんと私の家に 来て貰いたいと
住所を伝え 隆は家へと向かいながら
洋美の実家に 電話を掛け 義両親に 自宅へ来て欲しいと伝えた
義母は 最初懐かしそうに電話口で話し
隆の言葉に 直ぐに来ると 慌てた様に 電話を切り
隆はマンションの扉を開け 部屋に入った
洋美が台所で お帰りなさいと嬉しそうに顔を上げ
隆はそんな洋美を 黙って見つめ 今夜来客が有ると
一言、言うと自分の部屋へと 籠ってしまった
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