美香

5/8

20人が本棚に入れています
本棚に追加
/82ページ
「まだ早いから 少しお酒でも一緒にと 思って」 何処か自分に言い聞かせる様 俯いて呟いていた 見ると窓際のテーブルに 缶ビールが2本転がっている 「 飲んでらしたの? 」 和哉を見ると 大きな体で頷いて窓際へ 「 どうぞ 」  和哉は窓際の椅子に座り 美香を嬉しそうに見つめ 冷蔵庫から 新しいビールを二本取り出し 1本を美香に渡して来た 窓の外は 漆黒の闇 遠くに漁船の小さな明かりが幾つか見え  美香は差し出されたビールを一口飲み 和哉に  「 有難う 」と小さく言った 和哉は照れた様に首を振り  「 美香さんが 喜んで呉れたら嬉しいです 」 嬉しそうに言った 「 私で 良かったの? 」  美香は目を上げ 和哉を見つめた 「 美香さんが 良いです 」  和哉の目に 獰猛な光が浮かんだ 「怖いわ 襲われそうで!」  美香の目に 淫靡な光が浮かぶ 「 襲いますよ 男の部屋にか弱い女性が一人で居るんですから 」 和哉が立ち上がった  まるで森の中で出会った獣の様に大きな体が近寄って来る 美香は 黙って和哉を見つめ 美香の体を 軽々と持ち上げ ベッドにそっと 横にされ 大きな体が覆いかぶさって来た 「 碧君は? 」  「 大丈夫 ぐっすり寝てるは 」 優しく和哉の唇が重なって来た 美香は和哉の太い首に手を回し 舌を受け 絡み返していた 和哉の手が優しく乳房を揉み 舌の絡み合いが続く 7年振りの 男の舌を受け 膣から愛液が零れ  白い光が 頭の中に輝き始めた
/82ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加