雪の故郷

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雪の故郷

佐藤と暮らし始めて 1年が過ぎようとしたある日 母には 一緒に暮らしているとは 葉書に書かず 家の電話番号だけ 書いて送っていた 「真奈美 出かけよう」  隆が帰るなり 突然言うと 2人は車で出かけた 真奈美は 佐藤と暮らして半年目に退職し  近くのスーパーでのパートを始めていた 「ここで 食事するの?」  見覚えのあるレストランの駐車場に隆が車を止め  2人は店内に入り席に着いた 食事が終った時 隆が小箱を取り出した 「 一年経ったね あそこの席覚えてる?去年あそこの席で話したよね 」 真奈美は隆と付き合うように成った夜を思いだして頷いた 「 真奈美 これを そろそろ着けて呉れるかな? 」 隆が指輪を取り出して 真奈美の指に嵌めて来た 「 ずっと 一緒に居て欲しい 」  隆は 真奈美を優しい目で 見て言って来た ・・・ありがとう・・・・・  ただ そう言うだけで 涙が こぼれていた 「 それと 此処に 名前を書いてね 明日一緒に行こう 」 隆に言われ 涙を流し 頷いていた
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