雪の故郷

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「・・今 幸せか?・・」    荒い息に 変わり出した中で真奈美を見て 父が聞いて来た 「・・幸せだよ 私を大事にしてくれている・・」  父の手を握り 真奈美は答えた 「・・・・・・・・・・・・・」  笑顔に成り 父は頷いていた 「・そうか・よ・か・っ・た・・・よ・か・っ・た・・よ・か・・っ・・」  頷きながら 父は体を横にして眠り始めていた 「・・お父さん・・」  真奈美の呼びかけに 父の返事は帰って来なかった 家族に見守られ 父はその夜眠る様に 安らかに息を引き取って行った 「有難う」  母が真奈美の手を握り 言って来た 「貴方に言った事 あの人後悔していたわ」  母が話始めた 「何時も 気にかけて居たの 私が話すと 知らんって言いながら」 「貴方が 再婚したと 話したときも 嬉しそうだったけど 知らんって」 「お父さんがね 貴方の名を呼んでたの 病室で寝ながらね」 「私 電話しようか 迷ってたのよ あの人貴方に逢いたかったのね」 「ずっと 貴方を待っていたのね・・・」 「真奈美を気にかけて・・ずーっと待ってたのよね」  母が言い重ねた 「幸せそうな 顔でしょ 有難う 有難う・・・ありがとう・・・」 泣きながら母は 真奈美の手を握り絞めていた・・・・・・・ 真奈美は 眠る父を見て 心の中で語りかけていた ・・お父さん有難う 育ててくれて・・・ ・・ごめんなさい・良い娘で無くて・・・・ ・・お父さん有難う ゆっくり休んでね・・・・・
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