2章

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「わたしだって、出来るならやり直したい。けど……」   そう言いながら首を横に振る麗奈。 「なら、やり直そうよ。僕も協力するからさ」  麗奈を正面から見据え話す将隆。 「本当に……」  麗奈は潤んだ瞳で将隆を見つめ返す。 「本当に協力する。僕は近衛一臣という人に借りがある。それを返さなきゃならないんだ」   将隆はそう話すと視線をはるか遠くに置いた。 「ありがとう。将にいの言うようにやり直せるよう考えてみるね。今はどうしたらいいか解らないけど……」  そう言いながら視線を下げる麗奈。 「それを二人で考えよう」 「そうだね」  とは言ったものの、すぐさま答えの出る事ではないで再び沈黙が訪れる。暫し沈黙の後、将隆が口を開く。 「簡単に答えが出る問題じゃないから取り敢えず今日はお開きにして、次の時また話そう」 「うん、そうだね。私も次まで考えてみるね。将にい、本当に何時もありがね」 2人が残りの珈琲を飲み干し喫茶店メネシスを後にしようとした時の事だった。店のドアを開けると同時に七瀬と出くわす。一瞬時が止まるが意を決した七瀬が口を開く。 「将隆。何してるのぉ。その女性は何よぉ」
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