2章

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翌朝7時  昨日の事もあり気まずかった一臣は、何時に無く険しい顔で車を走らせていた。もっともそれは、機嫌が悪いのでは無くどう七瀬に接したら良いか解らず困っているからなのだが、知らない人が見たら怒っているように見える程に険しい顔をしていた。何時に無く眉間に皺が寄る。 ――――何もなかった様な顔は出来ないだろうし……。 ――――いったいどうしたら良いんだ。  悩んでも答えなど出るはずも無く時間だけが過ぎ会社の駐車場まで辿り着いていた。 ――――何とかなる。    俺はそう念じて勇気を振り絞り会社へ入って行き3課に顏をだす。 「おはようございます」 「おはよう」 「おはようございますぅ」 ――――あれっ  俺は余りにも普通に接する七瀬に驚くと同時に安堵していた。取り敢えず普通に接すればいいんだと確信した所で俺はさっそく仕事を始める。  僕は近衛さんと会うまで昨日の事でギクシャクするかと思い心配だったけど、杞憂みたいで安心していた。僕の心配は寧ろ将隆の方だった。昨日はあんな感じで別れちゃったし気まずい。
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