2章

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「彼女と会っていた理由だ」 「あっていた理由?」  そう言いながら右に首を傾げる七瀬。 「ああ、その理由は……。だから、七瀬にも話せなかったんだよ。隠していてごめんね」  将隆は七瀬が納得するように包隠さず、その全てを語っていた。最初は疑心暗鬼だった七瀬も、話を聞いていくうちに隠す理由を知り納得していた。 「そうだったんだぁ。そんな話なら僕に話せなかったのもわかるよぉ」  この頃には何時もの七瀬に戻っていた。 「そうだったんだよ。本当にごめんね」  安心した将隆が笑みを浮かべる。 「じゃ、最近冷たかったのもそのせいだったんだねぇ」 「えっ、僕最近冷たかったかな」 「うん、冷たかったぁ」 「今後は気を付けるよ。それと、さっきの話なんだけど近衛さんにはくれぐれも話さないで欲しい」 「うん、あんな話出来ないよぉ」  暫し沈黙する 二人。 「じゃ、戻ろうか」 「うん、もどろうぅ」
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