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「はい。話は伺っております。いま、担当をお呼び致しますので少々お待ちください」
「はい。解りました」
一臣が答えると同時に受付の女性は振り向き通路の奥に消えていく。
一人になった一臣は緊張からネクタイを締め直し、担当者を待っていた。
暫くまっていると奥から身長が157センチくらいの明るい茶髪のナチュラルワンカールボブの女性が現れ一臣に話し掛ける。
「初めまして、僕は山崎七瀬です。近衛さんのサポート担当なんで遠慮なくお願いしますねっ」
七瀬は首を右に傾げ少し茶色い黒目を煌めかせて笑みを浮かべ、二重のぱっちりした瞳を細めややあひる口の口角を上げる。
――――笑顔の素敵な娘だな。――癒し系か……。
「こちらこそよろしくお願いします」
等と考えながら一臣は頭を右手で掻きむしりながら答えた。
「近衛さん、敬語はいいですよぉ。僕より4つ先輩ですからため口でいいんですよぉ」
柑橘系のかぐわしい香りが漂う。
「でも、ここでは後輩なので敬語で行かして貰います」
――――最初は怖かったけど、律儀でいいひとかもつ。
「そうですかぁ。解りましたぁ。でもぉ、いつでもため口にしても良いですからねっ」
「解りました。機会があればそうしますね」
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