2章

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――――近衛さんと昨日の事謝らなきゃ。――誤解させちゃってたら悪いし。 ――――あと、秘密は守らなきゃ。  僕はそんな事を考えながら応接室を後にしていた。  仲直りをした二人は応接室を後にして3課に戻り仕事に取り掛かる。時間だけが過ぎ午後の仕事にとりかかった時の事だった。将隆の電話が鳴る。その電話は呼び出しだったようで将隆は3課を後にする。それを見計らった様に七瀬が一臣に話し掛ける。 「近衛さん。ちょっといいかなぁ」 「何でしょうか」  俺はそう言いながら昨日の事だろうと確信していた。 「ちょっと、話したいから今日の18時に時間貰えるぅ?」 ―――― 時間貰えるといいんだけど。 「ええ、大丈夫ですが」 ――――良かった。早く誤解解かなきゃ。 「悪いけどおねがいしますぅ。ところでどこか良い所あるぅ?」 「じゃあ、僕の行きつけの店プランタンはどうですか。ここからも近いですし」 「あっ、その店なら私もしってますぅ。じゃあ、そこでぇ」 「解りました。では18時に」
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