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然も当然の様に話す将隆。
「それが凄いんじゃない」
「そうかな」
「そうだよ。それじゃ田口の件はもう大丈夫だよね」
念を押す麗奈。
「大丈夫だよ。1時間もしないうちに逮捕されるから」
将隆が麗奈を見て笑みを見せて答える。
「本当に、――それならよかった」
安堵の笑みを浮かべる麗奈。
「というか、近衛さんとやり直す方法は見つかったかな」
「考えたんだけど見つからなかった。と、いうか、より戻していいのかな」
麗奈はそう話を離すと視線を下ろす。
「麗奈は悪くないんだから気にしなくていいんだよ」
「とはいっても一臣を裏切った訳だし」
「裏切ってはないだろ。意識失わされて襲われた訳だしさ」
「それはそうだけど、結果的には……」
麗奈はそう言うと瞳を潤ます。
「麗奈のいう事も解るけどさ、自分から進んでした訳じゃないしやっぱり違うと思う」
慰める将隆。声を殺してむせび泣く麗奈。
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