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「――わかった。かんばって言ってみるね」
そう言いながら麗奈は笑みを浮かべた。
「その方が絶対的に良いと思う」
――――ふう、何とか説得出来たな。
――――あとは上手くよりが戻ればいいのだが。
そんな事を思いながら笑みを浮かべ言葉を返す将隆。
この後2人は暫くの間談笑して珈琲を楽しんだ後、メネシスを後にして歩道を歩いていた時の事だった。
路肩に寄せ止まった黒のGX87から一臣が居りてきて2人の下に訪れ言葉を掛ける。
「これって、どうゆう事ですか。僕が北川電子に出向になったのもこれが関係してるんですかね」
かなり頭に血が上った様子の一臣。
「納得できる説明してくださいよ。麗奈さんに課長さん」
破裂しそうなほど怒り心頭な一臣に二人は気負わされたじろぐ。
――――かなり頭に血が上ってるみたいだ。何とか冷静になって貰わないと。
将隆が脳裏で思考を巡らす。一方麗奈は動揺していた。
――――うそ、どうして一臣が……。
「2人してだんまりですか。ちょっとなんか言ってくださいよ」
「一臣さん、落ち着いて聞いて欲しいんだけど麗奈と私は幼馴染で一臣さんが考えているような関係では無いから信用して欲しい」
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