2章

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「ああなると一臣話にならないから……」  そう言いながら溜息を吐く麗奈。 「何も出来なくて済まない」  と言いながら頭を下げる将隆。 「将にいは悪くないよ。運が悪かっただけで仕方ないかな」  麗奈が将隆の言葉に頭を横に振り答える。 「けど、このままにはしておけないから僕から、明日近衛さんに話させて貰えないかな。もう言わないでおく事は出来ないと思う。納得もしてない様子だったし」  将隆の言葉を受け暫し沈黙の後答える麗奈。 ――――本当は私から言うべきよね。 ――――けど、明日会社に行けば将にいに詰め寄るだろうし……。 「本当は私が話さなきゃならない事だけど、将にいに頼んでもいいかな。和夫身の性格上明日会えば将にいに詰め寄るだろうし」 「じゃ、僕から全部話させてもらうね」  念を押す将隆。 「悪いけど、将にいにお願いします」 麗奈はそう言いながら頭を下げる。 「上手く行く様かんばって見るよ」  と言いながら笑みを浮かべる将隆。
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