2章

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 それを聞き安堵の表情を見せ言葉を続ける将隆。 「それならば早い方がいい。今晩はどうかな。麗奈には連絡して話つけるけどどうかな」 「今晩ですか。僕は構いませんが」 「では18時に喫茶店メネシスで待ち合わせという事で」 「18時に喫茶店メネシスですね。解りました」  そこまで話すと二人は応接室を後にして3課に戻り、それぞれ仕事に取り掛かる。その一臣を心配そうに見守る七瀬。一臣はというと仕事しながらまた思いを巡らす。 ――――上手く話せるだろうか。 ――――今の麗奈を本当に受け入れられるのか。 ――――というか何故俺に相談してくれなかったんだろうか。  思いを巡らせば巡らすほど不安だけが大きくなっていた。一臣はそんな状態で麗奈と逢おうとしていた。そんな一臣の気持ちを映したかの様に暗雲が更に立ち込め雨音が強まる。この時の将隆は二人の話が上手くまとまる事だけを願っていた。本当にそれだけを……。
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