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無理やり笑みを浮かべ話す麗奈。
「というか、お前は元気なのか」
一臣がぶっきらぼうに尋ねる。
「うん。元気だよ」
私は乾いた笑みを浮べ一臣にそう答えていた。久々に聞いた一臣の声に心が躍っていた。と同時に田口の件を考えると一臣に申し訳なくて胸が痛い。そんな私の事を受け入れてもらえるのか不安だった。
「それならば良いんだが……」
暫し沈黙の後一臣が話を続ける。
「話は全部、将隆さんに聞いた。田口の件は本当なのか」
俺は一番聞きたくない話。だが、避けて通れない話である田口の件を麗奈に聞いていた。
私は話したくもないし思い出したくもない話しを一臣に尋ねられたけど、やり直すなら避けては通れない問題だったから覚悟を決めて口を開く。
「将隆さんの話は全部本当です。だから田口の件も本当です」
麗奈はそう言うと俯く。
「いつの話なんだ」
俺は何を聞いているんだ。そう思ったがそれを聞かずにはいられなかった。
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