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同じ頃、喫茶店メネシスでは将隆と麗奈が会っていた。
「一臣さんとより戻したんだ。良かったね」
「うん。ありがとう。将にいのお陰だね」
「その割に元気ないけど大丈夫」
心配そうに話しかける将隆。
「うん。大丈夫。ただ、駄目になるんだろうなって思ったら切なくて」
麗奈はそう言うと視線をはるか先に置く。
「えっ、どういう事」
理解できずに訊ねる将隆。
「女の勘、――かな」
「ますます解からないんだけど」
「多分ね、一臣とは遠くないうちに駄目になると思うんだ。一臣は無意識かも知れないけど無理してるから、それに気付いたら駄目になると思う」
「そんな事無いだろう」
「そんなことあるよ」
「そんなもんかな」
「そんなものなの。将にいは解らないけど、一臣は駄目なタイプのほうだと思う」
「僕には良く解らないけど気にしすぎるのも良くないと思うよ。それが原因で駄目になる事もあるし、何より未来は確定していない」
「確かに将にいの言う通りだね」
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