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神室に一礼する一臣。
――――俺と同じくらいの年だな。
――――という事はかなりのやり手だな。
一臣がそんな事を考えていると、「では、僕は会議があるから失礼するね。後は七瀬君に任せてあるんで」
そう言い残して神室は総務3課から消えていった。
神室が去るとすぐに七瀬が一臣に話し掛ける。
「課長って近衛さんと同い年なんですよぉ」
語尾をあげて話す。
「それはすごいですね」
「でしょでしょ、本当に凄いんですよぉ」
興奮気味にまるで自分事の様に喜ぶ七瀬。
「若いのにかなりやり手なんでしょうね」
「やり手なんですぅ」
七瀬が目を細め、顎を突き出し嬉し自慢気に答える。
――――おもろい
――――本当に面白い娘だな。
一臣は七瀬の仕草をみて、何処か惹かれていた。
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