3章

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「心配かけたみたいで。お気遣い本当にありがとうございます」 「そんなぁ、お礼言われる様な事してませんよぉ」 「いいえ、相談ものって貰いましたし今だって気にかけてくれてましたし」 「そういわれると照れちゃいますねぇ」  七瀬はそう言うと顔を赤らめ、それを冷やすように手で煽いで見せる。 「本当にありがとうございます」    そう言うと頭を下げる一臣。 「いえいえ、どういたしましてですぅ。ところで麗奈さんとは何時逢うんですかぁ」  七瀬が悪戯気な表情を見せ訊ねる。 「麗奈とですか」 「はいぃ」  興味深々と言った様子の七瀬。 「一応今週の土曜日に逢う予定です」 「そうなんですかぁ。土曜日にぃ」 「はい。土曜日です」 「素敵な一日になるといいですねぇ」 「ありがとうございます」  一臣がそう言うと、七瀬は話すことを止め仕事に戻り、一臣も七瀬に続き仕事に戻って行った。この後特別な事は無く、この日は過ぎて行った。
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