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「気にしてないから大丈夫だよ。ってか何時もの事だろ」
そう言うと笑みを零す一臣。
「何時もって言えば、一臣もだよね。黒のスーツに黒のワイシャツ着てまるで昔いた一世風靡セピアみたいだよ。休みの日ぐらいジーンズとかカジュアルな服装すればいいのに」
「そうかな。なんかスーツの方がしっくりくるんだよな」
「ふふふっ」
麗奈が不意に笑みを零す。
「んっ、どうした急に」
「うん。本当により戻せたんだなって思ったら、つい」
「そうか」
と言いつつ一臣も麗奈と同じくそれを感じていた。
「ところで今日はどうするの」
「まだ決めてないんだわ。適当に流して決めるよ」
麗奈の問いに一臣が答える。
「予定は未定。それもいつも通りだね」
そう言うと麗奈は首を左に傾げ笑みを浮べる。
「そういやそうだな」
そう言うと一臣も笑みを浮べ、後方確認した後車を走らせ始める。
「そうだよ」
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