4章

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「気にしてないから大丈夫だよ。ってか何時もの事だろ」  そう言うと笑みを零す一臣。 「何時もって言えば、一臣もだよね。黒のスーツに黒のワイシャツ着てまるで昔いた一世風靡セピアみたいだよ。休みの日ぐらいジーンズとかカジュアルな服装すればいいのに」 「そうかな。なんかスーツの方がしっくりくるんだよな」 「ふふふっ」  麗奈が不意に笑みを零す。 「んっ、どうした急に」 「うん。本当により戻せたんだなって思ったら、つい」 「そうか」  と言いつつ一臣も麗奈と同じくそれを感じていた。 「ところで今日はどうするの」 「まだ決めてないんだわ。適当に流して決めるよ」  麗奈の問いに一臣が答える。 「予定は未定。それもいつも通りだね」  そう言うと麗奈は首を左に傾げ笑みを浮べる。 「そういやそうだな」    そう言うと一臣も笑みを浮べ、後方確認した後車を走らせ始める。 「そうだよ」
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