120人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
――――普通に一臣が接してくれて嬉しい。
――――おかげでギクシャクしないで普通に出来てる。一臣に感謝だね。
麗奈もまたそんな事を思いながら言葉を返していた。
「あっちも綺麗だからあっちに行こう」
そう言うと一臣は左手で麗奈の握手を握り誘う。
「うん」
それに麗奈が嬉しそうに笑みを浮べ答えた。
――――久しぶりだな。一臣の温もりを感じるの。
――――なんか嬉しいし、幸せ。
麗奈はそんな事を考え握られた右手で一臣の手を握り返す。
「んっ、どうした」
そう言いながら一臣が怪訝そうに麗奈の顔を覗き込む。
「んーんっ、何でもない」
それに麗奈ははにかんで答えた。
「そうか。なら良いんだけど」
――――ちょっと鈍感なのも変わってない。
――――なんか一臣を感じられて嬉しい。
最初のコメントを投稿しよう!