4章

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――――普通に一臣が接してくれて嬉しい。 ――――おかげでギクシャクしないで普通に出来てる。一臣に感謝だね。  麗奈もまたそんな事を思いながら言葉を返していた。 「あっちも綺麗だからあっちに行こう」    そう言うと一臣は左手で麗奈の握手を握り誘う。 「うん」    それに麗奈が嬉しそうに笑みを浮べ答えた。 ――――久しぶりだな。一臣の温もりを感じるの。 ――――なんか嬉しいし、幸せ。  麗奈はそんな事を考え握られた右手で一臣の手を握り返す。 「んっ、どうした」  そう言いながら一臣が怪訝そうに麗奈の顔を覗き込む。 「んーんっ、何でもない」  それに麗奈ははにかんで答えた。 「そうか。なら良いんだけど」 ――――ちょっと鈍感なのも変わってない。 ――――なんか一臣を感じられて嬉しい。
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