4章

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――――まずいな。完全に疑われてる。 ――――下手に嘘いうと余計にこじれそうだな。 「うん。女の同僚で山崎七瀬さんっていうんだけど」  一臣は危機回避すべく正直に話していた。 「えっ、山崎七瀬さんなの」  驚いた様子の麗奈。 「あれっ、麗奈も知ってるの」  一臣は麗奈の反応を見て一抹の不安を感じつつ訊ねる。 「七瀬さんって将隆さんの彼女でしょ」 ――――この間は悪い事したと思ったけど……。 ――――自分だって一臣と逢ってるじゃない。  不機嫌になり言葉を返す麗奈。 ――――ありゃー、しくじったな。完全にスイッチ入っている。 ――――さてどうする。  一臣は麗奈の機嫌を知り困惑しながらも言葉を返す。 「そう将隆さんの彼女の七瀬さんだよ」
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