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2人は暫く珈琲を楽しんだ後、パスタを頼み昼食を済ませるとプランタンを後にしていた。
――――海には行ったし、プランタンで昼食は済ませた。
――――粗方今日の予定は済ませたけどどうしたものか……。
思慮を巡らせ一臣が訊ねる。
「この後どうする」
一臣の問いに麗奈が時計を見て答える。
「できれば今すぐって訳じゃないんだけど、この後用事があるから送って貰えると嬉しんだけど」
「そうなんだ。じゃ、家まで送るよ」
そう言うと一臣は麗奈の家に向け車を走らせる。そして、また思慮を巡らせていた。
――――麗奈の用事に救われたな。
――――今までの様にホテルなんて訳にもいかないしな。
「一臣どうしたの。眉間に皺が寄ってるけど」
麗奈が眉間に皺をよせ考え込んでいる様子の一臣を見て訊ねる。
「あっ、ごめん。ちょっと考え事してた」
一臣はそう言いながら作り笑いを浮かべた。
「一臣ってそういうとこ解りやすよね」
麗奈が笑みを零しながら話す。
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