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しみじみとそういう麗奈。
「本当だな」
一臣もそれにしみじみと返す。
「私ね。もう、こういう風に出来ないって思ってた」
「俺もそう思ってたよ」
――――そう、もう逢う事は出来ないと思ってたよな。
――――それが、触れようと思えば触れれるのに俺は……。
「幸せだね」
麗奈はそう言うと一臣の肩に頭を預ける。
「んっ、どうした」
「今はこうしたいの」
そう言うと麗奈は一臣の手を握る。
――――麗奈が愛おしい。
――――俺も変わらなくちゃ……。
一臣はその手を握り返すと麗奈の唇を唇でふさいだ。
「えっ、どうして」
頬を紅潮させ照れた様子の麗奈。
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