5章

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 2人はこの後珈琲を飲み干し売店を後にすると、車まで歩みを進め車に乗り込む。一臣は乗り込んだ後スタートボタンを押しエンジンをかけアクセルを踏み走らせ始める。サイドウインドウに映る景色が速度を変え流れる。 「ところで麗奈の家に行ったら何するの」  運転しながら話始める一臣。 「一応、見たいブルーレイがあるんだけど駄目かな」 「駄目じゃないけど、どんな映画なの」 「昔の恋愛映画なんだけどね」 「恋愛映画か。普段見ないから解らないけど、どうなんだろうね」 「見れば気に入ると思うんだけどどうかな」 「麗奈が見たいならそれでいいよ」 「そう、じゃあ決まりね」 「ああ、それでいいよ」 2人がたわいない話をしていると時は過ぎ去り麗奈の家に辿り着き、一臣は来客用の駐車場に車を停めると車を降り麗奈に促され麗奈の部屋に入る。 久々に見る麗奈の部屋を見て一臣が言葉を漏らす。 「相変わらずミニマリストなんだな」  懐かしさのあまり笑みが零れる一臣。 「そんな半年そこらで変わらないでしょ」  麗奈がそれに笑みを浮かべて言葉を返す。
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