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「それもそうだな。半年そこらじゃ変わらないか」
それにつられて笑みを零しながら言葉を続ける一臣。
「コーヒー淹れるから適当に座って待ってくれる」
麗奈はそう言うとキッチンに行き珈琲を入れ始める。
「ああ、解った。適当に座って待ってる」
そう言うと一臣はソファーに腰を下ろすとスマホをいじり始め暇つぶしを始めていた。暫くそうしているとキッチンから麗奈が戻る。
「お待たせ。口に合うと良いんだけど」
麗奈はそう言うと珈琲カップを一臣の前のテーブルに置いた。
「ありがとう。早速ご馳走になるよ」
一臣はそう言うとカップを持ち口に運び喉を潤す。それを見守る麗奈。
「うん。いいね。弱冠甘みがありフルーティーで美味しいよ」
麗奈を見て驚いたように話す一臣。
「良かった。最近豆変えたから口に合うか不安だったんだけど安心したわ」
安堵の表情を見せる麗奈。
「いや、本当。いい豆だね。凄く美味しい」
「そう、それなら嬉しいな。じゃ、私も飲もうかな」
麗奈は笑みを浮かべそういうと一臣の隣に座り、珈琲を口に運び喉を潤す。
「うん。美味しい」
「本当に美味いよな」
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