5章

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――――麗奈に電話するか。 ――――でてくれると良いのだが……。  意を決した一臣が麗奈に電話を掛ける。コール音が鳴るがなかなか出ない。もう駄目か。そう思ったその時だった。麗奈か電話に出る。 「――もしもし」  鳴き声で話す麗奈。 「あっ、俺だけどさっきはごめん」 「それなら、いいよ。私の方こそごめんね」 「あっ、うん。それは良いんだけど……。麗奈に話があるんだ」  暫し沈黙が続いたのち麗奈が話を続ける。 「話って何なの」   「――単刀直入に言うけど俺たち別れよう」 「やっぱりその話だったんだね。覚悟はしてたけどやっぱりきついね」 「すまない」 「ううん、悪いのは私だから一臣は気にしなくていいよ」 「そうはいっても……」
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