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「じゃあ、別れるの取り消してくれる」
「それは無理だと思う」
「なら、気にするだけ苦しい筈だから、気にしなくていいよ」
「本当にすまない」
「一臣、さっきから誤ってばかりだね」
「確かにそうだね。すまない」
「ほら、行った先から謝ってる。良いんだよ。一臣は悪くない。悪いのは私だから」
「そういう事じゃないだろ」
「そういう事だよ。そういう事にしないと辛いでしょ。――だから、そういう事にしてよ」
語尾を強め話す麗奈。それに一臣は麗奈の真意を知った。
「ありがとう麗奈」
「うん。それでいいよ。最後なんだから明るく別れましょ」
「そうだな、今まで本当にありがとう。愛していたよ」
「ありがとう。私も愛していたよ。――でもサヨナラだね」
「うん」
「一臣、サヨナラ」
「サヨナラ、麗奈」
この言葉を最後に電話は切れて、2人の関係に終わりを告げた
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