6章

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まあ、自分も七瀬さんは嫌いじゃないんであれですが、大事なのは七瀬さんの気持ちですよね。七瀬さんが望むなら考えてみますが……」 「ありがとうございます。七瀬の事よろしくお願いします」 「はい。解りました」  笑顔を交わす2人。 「では仕事に戻りますか」 「そうですね」  そう言うと2人は会議室を出て仕事に戻る。この後、一臣は仕事に取り掛かるのだが、この日は特に問題も無く仕事は順調に終わり、一臣は一足先にプランタンに行き七瀬を待っていた。  相談ってのは課長の話しから察するに、課長と別れた事に関係する事何だろうな。――やっぱりもう一度よりを戻したくなったとか……。それとも課長の言うように本当に俺の事……。――いや、無いない。そんな話あり得ない。  一臣がそんな事を考えている所に七瀬がやって来る 「すみません。お待たせしましたぁ」 「いえっ、そんなに待ってませんよ。自分も今さっき来たばかりですし」 「そうなんですかぁ。それなら良かったですぅ。お待たせ下かと思ったんで」 「それはそうと、話というのは」  一臣がそう言うと真剣な表情に成り話す七瀬。 「話ですねぇ。――多分、もう話は将隆から聞いていると思うんですけど、将隆とわかれたんですぅ」 「はい。今朝、課長から伺いました。七瀬さんに振られたと」
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