2人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
授業が終わると、茅咲のところへ向かった。「一緒に帰ろう」と声をかけてくれたからだ。最近よく誘ってくれている。
「おつかれー」
「おつかれ、大変だったね」
これまでは一人で帰ることが多かったから、少し新鮮だ。最初は「人と帰ると疲れちゃうかも」と思っていたけれど、全くそんなことはなかった。茅咲が優しいからだろう。
「お腹空いたぁ」
「ね、かき氷食べたい」
「わかる!サンサンのかき氷この前食べたけど安くておいしかったよー」
「へー、いいね!今度行ってみよ」
あまり外食をしない私にとって、こういう情報は有益だ。
そんな他愛もない話をしながら、茅咲とは電車で別れた。
最初のコメントを投稿しよう!