🌟【大銀河放送局】視聴者投稿怪談集🌟

前夜

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誰が始めたことか。誰が求めたことか。

室内は連日続く猛暑のせいでむせ返り、エアコンが一生懸命仕事をしても満足な快適感は得られない。
むしろ暑さも相まって欲張めろんの怒りはフルマックスだったに違いない。

「てめぇらがやれや！」

沈黙を破ったのは欲張めろんである。
むせ返る室内には数人のスタッフと白椿ジロー。

今日はYouTubeの企画会議の日だった。

「いやぁめろんさん、できればコスメ企画なんかよりも心霊系でいきませんか」

汗を拭きながらスタッフがなだめる。

「うっさい！あてしは絶対に嫌！嫌よ！去年の心霊特集だってほぼ騙されてやったみたいなもんでしょ！」

「今回は視聴者さんの多くが望んでますから」

頭をかきジローも応戦。

「元を辿ればジロー！てめぇが発端だろうがぁ！お前がLIVEで心霊やりますって言ったのになんであてしがやるんだい！」

「やっぱり・・・撮れ高的に・・・」

「てめぇら表出ろや！あてしがsyukuseiしてやんよ！」

こうして2023年8月のお盆企画「心霊写真・怪談特集」は多少の犠牲を払い成立したのだった。