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───ッピピ、ピピッ…………カチッ 覚醒しきってない頭で俺はスマホの画面をタップし、アラームを止めた。 「……ん、う」 ガサゴソと音をたて起き上がると、腰に鉛をつけたような重みがあった。 それでも起き上がれない程ではないので、ゆっくりと立ち上がり、ベッドサイドに置いていたペットボトルに口つける。 一晩置いたためにぬるくなったそれは今の俺には砂漠のオアシスのように思えた。 ふとスマホの画面を見ると三件の通知。 うち二件は明からである。 ───昨日はごめん!本当はそっちに居たかったけどバイトが入ってるんだ 体調は大丈夫?? ───遼、大好きだよ 表示して俺はすぐに画面を消した。 「……」 しかしまたすぐに画面をつけ、一言だけ返信を返した。 ──うん、俺もだよ 嘘偽りのないコトバ。 言葉に表しきれない虚しさを抱え、俺は最後の一件の通知をタップした。
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