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一番傀儡貿易が盛んな時代。
冤罪や孤児から傀儡を作りあげて利益を得ていた。
「青嵐のやり方は元々二国から作り出した秘姫復活の儀式を元に作ったものだとよ」
秘姫の神力は永遠に身体の中で作り出される特殊な源。
その源以外の神力はゴミ同然。
全て神力を抜き取れば秘姫の神力が生まれるはずだと考え神力が削られる呪毒が完成した。
ただ、膨大な神力に耐えられる身体を作らなければならなかった為に水神の一族は融合の儀で強い神力を持った神人を作った。
しかし、そこで失敗したのが逆に神力も力もない丈夫なだけの傀儡だった。
初めは傀儡はただの失敗作として処分されていたが、利用価値を見いだし傀儡貿易を始めた。
いつしか互いの目的は消え去り北は呪毒を保持し東は傀儡貿易を進ませて行った。
東の傀儡の作り方がいまいち分からなかった青嵐は神力が無くなると言う接点を見て闇神に呪毒の使用の許可を頂いた。
元々の受け継がれている毒から闇神の神力を足せば呪毒が生まれる。
神力が消える苦しみを与えつつそれに耐えられた者だけが最終的に傀儡へとなることが出来た。
「それを霖様はあの者によって傀儡にされたのですね」
傀儡を元に戻すのに青嵐の協力も必要だった。
青嵐を見た霖は驚愕し恐怖してひたすら「ごめんなさい」と、謝っていた。
「あんたうちの親戚に本当に何したの?」
「傀儡にした事は謝るけど、それ以外何もしてないわよ!!」
謝って済む問題ではない。
腹が立った翠がその場で青嵐を持ち上げ後ろに沿って地面に頭部を激突させたのは最近では有名な話だ。
後にこれがジャーマンスープレックスと言う名前で下界の世に知れ渡る事となる。
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