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誰かが己を呼ぶ声が聞こえる。 祖母の声にも似ている様な 魄の声にも聞こえる様な 知っているような知らない声。 「寝てる暇なんてねぇだろ?」 うるせぇよ。    一番知らない声に苛立ちを覚える。 知らないはずなのにそいつに言いたい事が山ほどある。 「テメェの女が大変な時に傍にいねぇ奴に一番言われたくない」 一番はそう言われずにはいられなかった。
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