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「じいちゃん結構話通じる相手だけどね」  久しぶりの食事を取りながらそんな事を話す翠に綿も絹も唖然とする。 「翠様だからでしょうね····」  可愛い孫娘の特権とでも言うのだろうか。 「ジジイに胸なし女と言う異名を授かった」  千年処女だとか胸なし女だとか上界の高貴な方々の口の悪い事と苦情を言う。 「我が君主様も水神様も口は悪かったですね」  お茶を汲みながら絹が懐かしむ。 「綿なんて君主に「ガリ骨根暗女」って言われてましたよ」  最低だな火ノ神。 「口が悪いとは違いますが、水神様の格好が煌びやかでしたから宴で集まる度に「北に嫁ぐの?これから夜伽ですか?」とか突っかかって蹴り飛ばされてましたね」  本当に最悪だな火ノ神。 「水神様が煙管咥えてるのを見た時なんて「益々アバズレ感増す」「煙てぇ」と、言いながらお茶で火消したら刀持って振り回す水神様に追いかけられてましたよ」  周りに迷惑かけすぎだろ。 「最終的に殴り合いの喧嘩して周りに止められてその周りも被害蒙ってました」  本当に傍迷惑にも程がある。 「「楽しそうでした」」 「何処が!?」  煽られて追いかけられて大喧嘩して楽しんでるとはアホの極みとしか言いようがないだろう。 「ちなみに水神様と闇神が付き合っているって噂流したのは君主です」  根も葉もない噂立てられて闇神に嬲り殺されても因果応報じゃないだろうか。  こればかりは火ノ神が悪い。 「花火様が衆道本出版したらバカ売れでした」  白雪云々よりも他国の君主に不敬を働いたと言う理由で戦仕掛けられてもおかしくない案件ではないだろうか。
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