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「····さて、腹もいっぱいになったことだし」  檻に行って礼を言って南に帰ると翠が椅子から立ち上がる。 「もう少し休んだ方が·····」  洞窟に入って戦う轟音が響き渡ってかなりの時間が経っている。  それに比べて休んだ時間は極わずかだ。  しっかり休まないと倒れると綿が翠に言うが····· 「それが全然疲れてないのよ。何か身体も軽いし何より」  強くなった気がする。  そんな事を言う翠に絹が翠に洞窟に入った日から約十日以上経っている事を伝えた。 「私よく生きてるよね!?」 「本当に!!」  だからもう少し休んでいけと綿が言うが、翠はそんな暇はないと拒否した。 「私の大事な友達、助けに行かなきゃだから」  とりあえず南に帰る事、綿に道案内を頼んだ。  その前に鬼神の檻に行き、翠は檻に向かって思い切り頭を下げる。 「ありがとうございましたぁああ!!!」  力の限り大声を出して翠は鬼神の欠片が何処かで見ているであろうと思い礼を叫んだ。 「·····よしっ」  次ここに来る時は全て終わった後だと言い、翠は南に戻る事となった
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