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 現在、北は自国の地東側陸と言う地名の磐と言う場所が戦の中心となっている。  愛姫略奪と言う目的の他に倭の国土の北から東を手に入れ植民地にしようと土地そのものを相手は略奪しにきた。  しかしだ。 「まさか貴殿らが手を貸すとは思わなかった」 「まぁ、互いの敵が同じだったからな」  大陸の神人が北に手を貸した。  利害の一致。  敵国と今回味方に着いた国同士がお互いに睨み合っていた状態で北に協力する事でその驚異を削れるならと味方として戦争に加担した。  劣勢という訳ではなかったが、味方は多いに越したことはない。  それにこの大陸の国とは貿易関係でも良好とも言える関係だ。 「して、愛姫はいかがお過ごしか?」 「··············」  遠回しに紹介しろと。 「欠陥品にしてやった」  そうはっきり言えば目の前の男は理解が追いついていなかった様で「どういう事だ?」と、聞き返した。 「そのままの意味だ。もう何処にも嫁げぬ」  己の傍でしか生きられないだろう。        
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