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「現在、北の戦場が磐の海辺の近くだ」  その戦の後半戦に乱入して叩く。  今現在北と共闘している国がある事も把握済だ。  南西東の連合軍として全体的な指揮は南が受け持つ事になった。 「今回は海戦も混ざってくるだろうな。イードルと····」 「海は私の領域だよ」  追加報酬はたんまり貰うと会議に参加したティティスが戦争に協力すると言ってくれた。 「白雪を取り戻すまでは離れられないわ」  風美の願いでもあるから。  そう言うティティスは少し寂しそうな声だった。 「それに既に仲間にも連絡入れているわ」  ティティスの海賊仲間が現在こちらに向かって来ているらしい。  そこでララが恐る恐る手を挙げた。 「俺の知っている頭文字にTが付いて最後にuがつく女神様にも連絡入れちゃった?」 「あぁ、【タドミール】なら即答でミラに会いに来るって言ってたわよ」  ティティスの返事にララが絶句。  どうしたのだろうかと周りが見ればイードルがゲラゲラ笑い出した。 「半島の破壊の女神に手ぇ出してんだよ。そしたらあっちが本気になっちまって身の危険を感じたのか逃亡してんだわ」  此奴(ララ)の手癖の悪さはどうにかならないのか。  はい。なりません。と、西と東の問に真顔で南の家臣達が返答する。  倭の国土南の蕃神被害者の会を結成して会員を募集すればかなりの被害者が名乗りを上げてくれそうな気がしてならない。  気を取り直して風軍に目を向ける。 「空軍は今回の指揮は雅鷹。お前がやれ」 「「は?」」  雅鷹は風軍の隊長を降りて今は詩雲が隊長だ。  それなのに指揮の権利を雅鷹に戻すとはどう言う事だと詩雲が身を乗り出してまでララに問う。 「お前は雷煉と連携を取れ」 「だから何····· あ·······」  そういう事かと納得する。 「お前の顔の損害賠償請求すんだろ?」  そいつを討ち倒した後に雅鷹と交代なりなんなりしろ。 「····頭、マジ好き。愛してる」 「そうか。じゃあ今夜俺の部屋な」  違う。そうじゃない。  ご遠慮願いますと瞬時に頭を下げれば頭が地面にめり込んだ。  誠にうちの大将は理不尽である。 「タドミールにミラが風軍の隊長にご執心って伝えとくわね!」 「やめてください!!」  会った事ないが破壊神と聞いてろくな奴じゃないだろうと感じ取った詩雲は全力で止めた。
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